過呼吸とはなにか?過呼吸になる理由

過呼吸ってなんだろう

過呼吸の正しい名前は、「過換気症候群」または「過呼吸症候群」といいます。統計的には男性よりも女性、それも比較的若い女性に多く見られ、数年に一度しか出ないこともあれば、頻発することもあります。

過呼吸とは

何らかの原因で、脳の中の脳幹部延髄にある呼吸中枢が強く刺激される。
いつもより呼吸をし過ぎることによって、血液中の二酸化炭素がどんどん減ってしまう。
さらに呼吸をしようとするが、空気が吸いこめないような苦しさに襲われる。
10分程度続くこともあるが、時間とともにしだいに治まる。

 

過呼吸がきっかけになって、様々な不快な症状

めまいや頭痛、胸の痛み、手足のしびれ、吐き気、耳鳴り、不安感など

うさぎのポイント



 

 

これらの症状は、過呼吸によって血液の中の酸素と二酸化炭素のバランスが崩れてしまうことによって起こります。
二酸化炭素が少なくなると体内がアルカリ性に傾き(呼吸性アルカローシスという状態です)、
神経の末梢にカルシウムが放出されて手足にしびれが来るのです。


このほか、過呼吸が起こる前の前兆として、急に気持ちが悪くなって吐き気がする、意識がすうっと遠のく感じがする、体が急に冷たくなる、というような症状を感じる場合もあるようです。

いずれも私達が普段の生活の場面で、急に緊張したときに感じるのと同じようなものですね。



パニック発作と同じ?

「過呼吸」とよく似ているのが「パニック発作」です。

私も最初は混同していましたが、過呼吸はパニック発作の典型的な症状のひとつであり、同一ではないのですね。

 

パニック発作の場合には、過呼吸にいくつかの要素がプラスされます。今起こっていることが現実のこととは思えない、この発作によって自分がこのまま狂ってしまうんじゃないか、このまま死んでしまうんじゃないかと考えてしまうようです。
このパニック発作が繰り返し現れ、そして発作がまた起こるんじゃないかと恐れている状態が「パニック障害」です。

 

 

パニック障害は空間恐怖(広場恐怖)と予期不安の両方を持つ場合が多いようです。

パニック障害

パニックを起こすのではないかと不安になって電車や飛行機に乗れない、長いトンネルや橋・高速道路が苦手、エレベーターに乗れない、混雑している人混みに入れない・・・という状態です。
最悪の場合、外出もできずに引きこもってしまうことになります。

 

うちの家族には、予期不安はあるけれど空間恐怖がないんですよね。休みの日も外に出ていることの方が多く、電車も自家用車も飛行機も大好きなので、パニック障害ではないのだろうと理解しています。まれに、葉酸(妊娠時に摂取すると障害児が生まれにくい)のとりすぎで過呼吸になるなどの副作用がおこるとの記事を目にしますので、葉酸サプリメント(amazon参考)を摂取している方は、1日400マイクログラムの摂取量でいることをまもりましょう。なんでもとりすぎはよくないのですね。