過呼吸が引き起こす病気

過呼吸に関する病気

呼吸が苦しい女性

過呼吸は、ほとんどの場合、心身の緊張やストレスから起きる心身症と考えられますが、ごくまれに、重篤な病気による現象の可能性があります。

過呼吸を繰り返すようでしたら、かかりつけのお医者さんで基礎疾患がないかどうかの確認をしてもらってくださいね。

診療内科
呼吸器内科
循環器科
精神科

のいずれかに行ってみましょう。


面倒くさいと思われるかもしれませんが、早めの受診をおすすめします。

 

うちの家族はかかりつけの心療内科クリニックで詳細な血液検査をしていただきました。
その結果、何ともないと言われて、どれだけほっとしたことか…!!

 

診療治療とは少し違うかもしれませんが、自律神経などの安定はプラセンタ注射などもよいと聞いた事があります。
医療機関限定の情報のようですが詳しくはこちらをご参考に ⇒プラセンタ注射の効果効能について



刺すように強い胸の痛みや圧迫感には注意

ただし、過呼吸に加えて次のような症状がある場合はすぐに救急車を呼んでください。

 

特に、持病を持つ中高年の男性の過呼吸は赤信号です。生命に関わる場合もありますので、一刻も早く医療機関で診察を受けましょう。

 

刺すように強い胸の痛みや圧迫感

「心筋梗塞」の疑いがあります。

この場合は過呼吸に加えて胸が鋭い刃物で刺されるような強い痛みやぎゅうっと締め付けられるような圧迫感を感じます。
何らかの原因で心臓の中にある冠動脈の硬化が進み、血栓(血の塊)によって動脈が塞がれてしまって、そこから先に血液が流れなくなってしまった状態です。
間もなく心臓の筋肉に酸素と栄養が行かなくなり、心筋壊死が起こります。壊死した細胞は元に戻りませんので、不整脈や心不全などの深刻な機能障害が起こることがあります。肺の動脈が急に詰まる「肺塞栓」の疑いもあり、これらは働き盛りの中高年の男性に良く見られる症状なので過呼吸と侮らずによく注意してください。

 

強い頭痛、嘔吐、意識障害

 「脳溢血(脳出血)」かもしれません。

脳内の血管が何らかの原因で破れてしまって脳の中に出血してしまった状態です。
血液はかたまり(血腫)となって周囲の脳細胞にもダメージを与え、頭蓋骨内部を圧迫します。
これによって運動障害や認知症などの後遺症が残ることもありますので、ただちに出血を止め、血腫を取り除く(小さくする)治療を行う必要があります。
もっとも危険なのは脳幹の橋に出血したときで、発作を起こしてからわずか数分で意識が亡くなり、数時間で亡くなることもあります。
脳の血管が破れ、くも膜と軟膜の間(脳脊髄液の部分)に出血した場合は「くも膜下出血」といわれます。
くも膜下出血は何度か繰り返すことがあり、初めは軽くても再出血を起こすと重体になる場合が多いようです。
出血の量が多い時にはすぐに意識が亡くなり、重症の場合は亡くなる人もいます。


いずれも高血圧や糖尿病などの持病がある50歳代以上の中高年男性に多く見られます。
ただの過呼吸ではないな、おかしいなと思ったら、ただちに救急車を呼んでください。

過呼吸のあと急に意識がなくなり、いびきをかいて眠っているような状態は本当に危険です。

20数年前のことですが、私の父は脳溢血を起こし、意識が戻らないまま2ヵ月後に亡くなりました。

発作を起こした直後の対応が違っていれば違う結果になっていたかもしれないと思うことがあります。