過呼吸になる時はどんな時?その原因はなんだろう
また、疲労や寝不足で体調が優れないときにも起こりやすいことが分かっています。もちろん、直接の引き金がなんだったのか分からないということもありますが…。
では、なぜ呼吸に影響が出るのか?
そのヒントは「臓器選択性」です。
私たちの体はストレスを感じたときに色んな反応を起こします。それは、胃が痛くなる人もいれば頭が痛くなる人もいる、そして過呼吸になる人もいるのです。
すなわち、ストレスがかかると過呼吸を起こしやすい“体質”があるということです。
ちなみに私は胃が痛くなるタイプ。人それぞれですよね。
今日、過呼吸の症例が事実として数多く重ねられた結果、過呼吸になりやすい体質(原因)としては、次のようなものが分かっていますのでご紹介しておきましょう。
@呼吸が速すぎる
…安静時でも呼吸数が多い(1分間に10〜12回以上ある)人は要注意。
A口呼吸の癖がある
…呼吸するときに胸が広がり過ぎて酸素が入り過ぎてしまうことがあります。
Bあくびやため息が多い
…いつもよりため息やあくびが多いのは過呼吸の前触れの可能性があります。
C息を止める癖がある
…電話が鳴ったり、人の話を聞くときに息を止めていることはありませんか?
Dタバコ、コーヒーが大好き
…ニコチンやカフェインは神経を高ぶらせる力がありますので、控えめに。
Eお酒を飲み過ぎる
…アルコールの刺激作用が過呼吸の引き金になることがあります。
FPMS(月経前緊張症)がある
…月経前に過呼吸を起こすことがあるので体調の変化に要注意です。
Gいつも几帳面で真面目
…せっかちに働きすぎている人は自分で自分にストレスをかけがちです。
うちの家族が過呼吸になるとすると、その原因は、A(口呼吸の癖)とG(几帳面)に当てはまりました。
一年中鼻詰まりなので口呼吸しかできない。もともと何事に対しても真面目で、完璧主義。
その裏返しとして不安になりやすい性格なのです。
一方、吹奏楽部で腹式呼吸を鍛えられ、お酒とコーヒーはほどほど、性格は適度にいい加減・・・と言う私は、今のところ過呼吸になる危険性は低いだろうと勝手に思っています。
これらの要因とは外れますが、ごくまれに、若い女性の間で集団的に過呼吸の発作が起こることがあります。
実際に、兵庫県の高校で女子高生21人が次々と過呼吸を起こしたという事件がありました。
原因はよく分かっていませんが、報道によると、友人が過呼吸になる姿や校内に入ってきた救急車を直接に見たことで連鎖的に増えたのではないか?ということ。
混雑したバスの中や、閉め切って暑苦しい場所などでは、一人が過呼吸になると、その姿をみて、無意識にその動作を真似て、集団過呼吸として発生しやすいようです。